2015年8月6日
DJプレイで使用されるターンテーブル用として、スクラッチ演奏やバックキュー時の針飛びに強く、かつプロDJやクラブが求める高出力で高解像度な音質を持ち合わせたプロフェッショナルDJ用ステレオカートリッジ PC-X10 を発売します(専用交換針 PN-X10 も同時発売)。当面はPioneer DJ Storeでのみ販売します。
DJ機器の世界的トップメーカーとして長年培ってきたノウハウに加え、昨年発売して以来好評を得ているプロフェッショナルターンテーブル PLX-1000 (2014年8月発売開始)に対する市場からの声を基に、DJ用途として最適なカートリッジの企画、開発から評価をおこないました。さらにレコード針の製造で世界トップシェアを誇る株式会社ナガオカと共同開発をおこなうことで、本来困難とされていた針飛び抑制と高出力で高解像度な音質の両立を実現した商品の開発に成功しました。
株式会社ナガオカ(本社 山形県)
ダイヤモンドや超硬合金、セラミックスなどの難削材の微細加工技術を活かし、50年に渡りレコード針を生産している日本企業。職人による組み立てや工程ごとに行われる全数検査により高い性能と品質が評価され、事業の中核を成すレコード針は世界トップシェアを誇っている。
【主な特徴】
1)スクラッチ演奏やバックキュー時の針飛びを抑制
ダンパーゴムやワイヤーなどさまざまな部品の素材や形状を厳選し、さらに部品同士を取り付ける角度など細部にいたるまで調整を繰り返し、商品を構成する要素の最適な組み合わせを導き出しました。
再生しながらレコードを前後に動かすスクラッチ演奏や高速で回転させる針に負担のかかるバックキューなどのDJプレイ特有の激しい動きでも、高い音質を保ちながら針飛びを抑制しています。
2) 広い空間でもアナログサウンドを響かせる、高出力・高解像度な音質を実現
厳選されたコイルとマグネットを最適な位置関係で組み上げることにより、クラブ等の広い空間においても力強く響く、出力9.5mvの高出力のサウンドとアナログレコードの原音を忠実に再現する解像度の高い音質を実現しています。さらに、PC/ MacにインストールしたDJソフトウェアをターンテーブルでコントロールするプレイスタイルにおいても、コントロールディスク※1の信号音を確実にトレースできるので、正確で思い通りのプレイを可能にします。
※1 PC/ Mac内の音楽ファイルをコントロールするために使用するタイムコードが記録されたアナログレコード。
3) 針先の視認性を高めたデザイン
短い時間で狙った再生位置から音楽を再生させる、DJならではのスタイルに合わせて針先ユニットをデザインしています。針先ユニットの部品にはレコード盤の溝が見やすい青半透明の素材を採用し、さらに針の先端を白く着色することで針先の位置を的確に把握できます。
4) Made in Japanの高品質
素材や部品の調達から組み立てに至るまで、すべての工程を日本国内で行っています。品質の高い部品を使用するだけでなく、職人の手作業により精巧に組み立てられた製品は全数厳しい品質検査を合格したもののみを出荷しています。
【主な仕様】
形式 | ムービングマグネット型(MM型) |
出力電圧 | 9.5 mV / 1 kHz |
周波数特性 | 20 ~ 20 kHz |
チャンネルセパレーション | 20 dB / 1 kHz |
チャンネルバランス | 1.5 dB 以下/ 1 kHz |
適正針圧 | 3.5 ~ 5 g |
カンチレバー |
アルミ合金 |
針先 |
0.6 mil円錐・接合ダイヤ |
カートリッジ自重 | 6.5 g (取り付け用ネジ・ナット・ワッシャー含む) |
交換針 | PN-X10 |
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