TORAIZ Series Interview Feat.sauce81 Share

TORAIZシリーズにとってのアナログフィルターは、ハードウェアの音の個性を示すポイントになっていると思います。

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sauce81

sauce81 (N'gaho Ta'quia / 77 Karat Gold)

生々しいマシン・グルーヴとラフで温かみのあるシンセ使い、雑味たっぷりの楽器演奏とソウルフルなボーカルスタイルで、ディープなファンクネスをマシンに宿すプロダクションを探求。国内外のレーベルからリリースを重ね、近年ではEndless Flight(JP)から『Make It Move』12インチEP、Floating Points と Alexander Nut の Eglo Records(UK) からディスコ・ファンク~ブギー・サウンドを全面に押し出した『Natural Thing』、『Dance Tonight』を7インチでリリース。N'gaho Ta'quia 名義でリリースされたアルバム『In The Pocket』では、自身の音楽的ルーツである70年代のジャズファンク~ソウル・ミュージックをダーティなビート・スタイルで再生させたような架空のムーヴィ・サウンドトラックを発表。grooveman Spot とのユニット 77 Karat Gold としては、エレクトロニックなファンク/ソウル・グルーヴとビート・サイエンスを体現したアルバム『WANNAFUNKWITU』を Jazzy Sport からリリース。2008年バルセロナにて開催された Red Bull Music Academy に招待されて以来、国内外でのライヴ活動、Boiler Room や、Sonar Sound Tokyo、Do Over、Appi Jazzy Sport などの国内フェスに出演し、Rainbow Disco Club では SOICHI TERADA × KUNIYUKI × SAUCE81 として即興のライブセッションを披露し話題に。RIGHTEOUS (矢部直 & DJ Quietstorm) や Conomark等、DJとのセッションも積極的に行いながら、ceroの楽曲にドラム・プログラミングで参加し、リミックスを提供するなど、積極的に活動の幅を広げている。マシンを駆使し、歌やシンセのループをリアルタイムで組み上げて行くファンキーでソウルフルなライヴは必見。

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sauce81さんはTORAIZシリーズの両機種とも発売当初から使用されていますが、現在は主にどういった用途で使用されていますか?

TORAIZ SP-16(以下:SP-16)はドラムのプログラミングで使用することが多くて、TORAIZ AS-1(以下:AS-1)ではSEを作ったり、アルペジエーターやシーケンサーを使ってグルーヴのあるフレーズを作ったりするのに使っています。使い方としては制作とライヴと共通していますね。ライヴでは、Bobby Bellwoodという名義で弾き語りのライヴをする時に、SP-16からあらかじめ打ち込んだドラムを再生するなどしています。sauce81の名義のライヴで使用する時は、SP-16のパッドとステップシーケンサーでリアルタイムにドラムを打ち込んだりエフェクトをかけたりしています。

AS-1はsauce81でライヴする時には必ず使っていて、あらかじめ組んであるシーケンスやアルペジエーターを再生してグルーヴを加えて、フィルターやアタック、ディケイなどのパラメーターを操作して音色に変化を付けたり、ベースも強力なので、バランスを見ながら使っています。両方とも現状は他の機材と併せて使っているという感じですね。

まさしくSP-16とAS-1は共に”直感的な操作”が重要なポイントの機材ですが、パッドやツマミ、タッチパネルなどの感触や使用感はいかがですか?

SP-16の方は、ツマミの感覚がDJMシリーズと近いので操作し易いですし、サンプラーが初めての人でも入り易いと思います。タッチパネルの液晶ディスプレイも大きくて、操作もフォルダとファイル表示の階層もCDJを踏襲しているので認識がし易いですね。パッドも反応が良いです。パッドもあってステップシーケンサーもあるので、打ち込みたいドラムのタイプによって使い分けることもできるのが便利です。パッドを叩くとステップシーケンスが対応して光りますし、カラーがあるので何が鳴っているのかが瞬時に分かり易いですね。あとは旧来のサンプラーであれば、一つのサンプルの音階を16段階にしたりスライスしようと思ったらパッドが全部埋まってしまいますけど、SP-16の場合は一つのパッドにサンプルをアサインしたままスケール機能やスライス機能を使って16段階にストレッチしたりスライスしてくれて、それだけで音階を作ってパッドでメロディーを演奏したり、サンプルを組み替えたりすることもできるので良いですよね。

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AS-1の方は、やはりDave Smith Instruments譲りのアナログのツマミの感触があるのが良いですね。PCとMIDIコントローラーだと、どうしても最適化されているものではないので、手元で少し動かしてもPC上で直ぐには反応が無かったりして。その点、AS-1はハードウェアなので、そういう誤差が生じないのが良いですし、触っていて気持ち良いですね。

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SP-16はスタンドアローン機材という点で、初めからPCが必要ないシンプルさがあります。だからと言って操作手順や状況の認識のし易さを失っているわけではなく、その辺りのバランス感を保って設計をしていますが、その点はいかがでしょうか?

PCのソフトウェアだと、OSをアップデートしたらソフトウェアやインターフェースが使えなくなってしまったりだとか、その逆もあったりして、PCだとライセンスや互換性などのことも気にしなきゃいけないのを僕は面倒に感じているタイプなんですね。でもTORAIZシリーズは、基本的にはハードウェアなので安定感がありますし、シンプルなので無駄な煩わしさが無くて良いです。ライヴのことを考えても、ラップトップPCでライヴをする場合は、オーディオインターフェイスとMIDIコントローラーがないといけなくて、それだけでも最低3つは機材が必要になってくるわけですよね。もちろんセッティングによりますが、エフェクターも内蔵しているので、それらを配線しなくて済むのは楽だと思いますよ。

TORAIZ SP-16とAS-1に搭載されている機能や、機材自体の個性といった点で、sauce81さんがそれぞれ気に入っている部分はどこですか?

SP-16では、よく使うのはやはりステップモジュレーション機能ですね。この機能は1入力に対してエフェクトのかかり具合、音量、音程、再生位置など様々な機能を細かく微調整できる機能です。これで、細かく発音のタイミングをいじることができて、1ステップごとに細かくエフェクトのかかり具合を調整することもできるのは、シーケンサーとして優れていると思います。あとは、音作りの最終的な部分で、Dave Smith Prophet-6でも採用されているアナログフィルターを使うと、ドライブ感が音に良い歪みを与えてくれます。まさしく、アウトプットのところにアナログフィルターがあるのはSP-16の個性ですね。例えば、古い機材だとビットレートが低いことで音が粗い質感になることがその機材の個性になることもあると思いますが、TORAIZシリーズにとってのアナログフィルターは、そういうハードウェアの音の個性を示すポイントになっていると思います。

AS-1も、アナログのモノフォニック・シンセサイザーとしてはかなり優秀だと思います。ライヴでも制作でも、アルペジエーターとかシーケンサーであらかじめ音を作ったり、仕込んだりした上で、“その音色にどう変化を加えていくのか、どう変化をさせていくのか”という作業にフォーカスし易い構造になっているシンセサイザーだと思いますし、音作りにも深みと柔軟性があると思います。

ちなみに、無償で配布されているAS-1のエディターソフトは使用されていますか?

AS-1のエディターソフトは音色やパターンを作る上で欠かせないですね。アナログシンセサイザーの構造を知っていれば、より多くのパラメーターを視覚的に認識して設定し易いですし、パターンも、テンポや音符の長さを調整して64ステップまでシーケンスを打ち込めるので、かなり柔軟に作り込めます。PCのプラグインに慣れている人にとっても、ハードウェアのアナログシンセサイザーを身近にしてくれる存在だと思いますね。

CRYSTAL SOUNDには2つのスタジオが完備されていますが、RM-07が設置されているスタジオは、主にどのような用途で使用されているのでしょうか?

RM-07が設置されているBルームはプリプロルームで、主に楽曲の制作に使用しています。楽曲によってはBルームでミキシングまで行い、マスタリングだけをmusikelectronic geithain RL901Kを設置しているAルームで行う場合もあります。

AS-1は制作用の機材として最初に購入するものではないかも知れませんが、モノフォニック・シンセサイザーとして他と並べて見た時に、鍵盤を弾かない人や弾けない人にとっても、AS-1はプリセットされている495個の音色とシーケンスパターンを使って遊びながら触ることができると思います。シンセサイザーに慣れていないと、ツマミが沢山あると迷ってしまって、どれを触ったら良いのか分からなくなってしまいますけど、AS-1は音がドラスティックに変化するツマミが厳選して搭載されているので、それを触りながら“これはこういうパラメーターなんだ”って楽しく知っていけると思いますし、初めてシンセサイザーに触れる人にとってもシンセサイザーのベーシックな部分を学べる機材でありながら、Dave Smith Instruments譲りの深みのあるシンセサイザーでもあるのかなと思います。

Interview:松原裕海
協力:Red Bull Music Studios Tokyo

TORAIZ AS-1

TORAIZ AS-1
MONOPHONIC ANALOG SYNTHESIZER

モノフォニック・アナログ・シンセサイザー TORAIZ AS-1は、音楽制作やライブパフォーマンスに唯一無二のアナログサウンドと無限のインスピレーションを与えます。Dave Smith Instruments社の Prophet-6 のアナログ・ディスクリート回路をベースに共同開発されています。さらにタッチパッド式の KEYBOARD や SLIDER といった、音楽制作時のインスピレーションを刺激する直感的な演奏インターフェースを搭載しています。

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TORAIZ SP-16

TORAIZ SP-16

PROFESSIONAL SAMPLER

Dave Smith Prophet-6で採用されているアナログディスクリートフィルター回路の搭載により、楽器のような豊かなサウンド表現を演出します。さらに、購入してすぐに音楽制作、演奏を始められる2GB分のLoopmasters社製サンプル音源や、ステップ単位での多彩な打ち込みができるステップシーケンサー、外部入力音を即座にサンプリングするLIVE SAMPLING機能により、素早く直感的にアイデアを形にし、自分だけのフレーズを次々に生み出すことが可能です。

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