2006年結成。 これまで6枚のフルアルバムを発表し、そのどれもがロングセラーを記録。ロックや、ハードコアに影響を受けた魂を揺さぶるような力強さ、ジャズの持つスウィング感、叙情的な旋律が絶妙なバランスで混ざり合ったサウンドで、地元京都を中心に人気を高め、『FUJI ROCK FESTIVAL』、『GREENROOM FESTIVAL』、『朝霧JAM』といった大型フェスにも出演。 国内に留まらず、カナダ、インドネシア、中国、台湾など、海外にも進出し、その圧倒的な演奏力で高い評価を得ている。
2017年10月、ミニアルバム『grassroots』でビクターよりメジャー・デビュー。
2018年7月、2年ぶりとなる6枚目のフルアルバム『ROOM』をリリース。
2019年7月、コンセプト・アルバム『gallery』をリリース。
2019年10月には京都市交響楽団サポートによる初のオーケストラを開催。
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まずは自己紹介をお願い致します。
jizueでギターを弾いている井上典政と申します。 jizueでは、ほぼほぼ全体の作曲をしていて、jizue以外ではアレンジや作曲の仕事も受けています。また、ソロ活動として同じ事務所であるNABOWAのベーシスト、堀川達とのユニット「ベンジャミン・ディスコ・スケッチ」を結成し、完全に打ち込みサウンドで、絶賛曲作り中です。
アレンジされているということですが、どういったアーティストのアレンジをされていますか?
メジャー、インディーズ問わず様々なアーティストのアレンジをしています。その他には今度放送されるアニメの劇伴も制作しました。
普段の作曲はどういう手法で行われていますか?
作曲はCubaseをメインにしています。 あとは、エンジニアの仕事もしているので、その時はPro Toolsでミックスなどの作業を行っています。
TORAIZ AS-1をご使用されていて、具体的に気に入った点を教えてください。
まず、エンジニア目線というのもあるんですけど、音がめちゃくちゃ良い。曲を作る時も、パッと音を出した時にそのサウンドのイメージでアイディアが広がったりするのですが、ソフト音源だとイメージに近い音が全く出てこないことが結構あって。
けど、AS-1は欲しい音がすぐに出てきて、サウンドイメージがとにかくやり易いです。プリセットの音を鳴らして、少しいじるだけでいいぐらいで、音が完全に作り込まれているんですよね。
495個のプリセットすべて聞かれましたか?
多分聞いているんちゃうかな?笑 それもね、僕はある程度最初に欲しい音のイメージしておいて、それに合う音があれば、DAWでバッと録音してしまうんですよね。そこから、どんどん広げていくんで、それを流しながら次の音を探して、良いのがあったらいじりながら録ってという感じで。
探しながら、録るというのをリアルタイムでどんどん繰り返して、曲を完成させていきます。AS-1を使って曲を作る時は、曲を行ったり来たりして、録り直すというのがあまりないですね。というのもAS-1に関しては、音がしっかりしているから大きな修正はいらないんちゃうかなと思って作っています。
音の部分ですが、AS-1は音がドラスティックに変わるパラメーターだけつまみで残しています。使い勝手はいかがでしょうか?
フィルターはむちゃくちゃ触りますね。フィルターのかかり具合が「こんなにかかるの?」ってなりました。DAWソフト上でフィルターをかけた音ってオートメーションでかくと、崩れがちになるんですよね。 AS-1ってサウンドがぼやけたりすることがあまりなくって、欲しい帯域が出たままでフィルターがかかっているので、すごく良いです。
AS-1は1つの音に対して1つのシーケンスが組み込まれています。井上さんはシーケンスを使われていますか?
僕のAS-1の主な使い方は、DAWでシーケンスを組んで、AS-1は単純に音源として使用しています。ただ、AS-1にプログラムされているシーケンスももちろん聞いていて、使えるものはそのまま使っています。欲しい音は違うけど、「シーケンスはこれ」という場合は、「シーケンス ロック機能」を使って色々試しています。その機能も簡単にできるので、制作では非常に助かっています。
お気に入りのプリセットを教えてください。
F1/P14とF1/P94が特に好きですね。
AS-1を導入して制作環境で変化したことは?
制作の速度がめちゃくちゃ早くなりました。jizueとは別でトラックを作る仕事があって、AS-1を使ったんですけど、4時間で2曲完成しました。それって結局さっき話した、曲を行ったり来たりすることがなくなったからなんですよね。
リアルタイムでどんどん録り溜めていって完成していくので、出来上がりもすごく良かったです。曲中にある音はすべてAS-1を使いました。キックだけはソフト音源使いましたが……。AS-1はアナログシンセですが、デジタル音源との組み合わせでも全然違和感なく馴染みます。
最後に、AS-1ってどういう方にお勧めできますか?
最近、トラックを作ってほしいという仕事の依頼をされることがちょくちょくあるんですけど、そういう方って多分自分で作る術がなくて、何から曲づくりを始めたら良いか分からない人達だと思うんですよ。AS-1って単純に触っているだけで、ビートの音も出ますし、音階も出せます。ループ素材としても膨大にあるんですよね。
曲作りを始めたい人は一回これを触ってみたら、こんな簡単にフレーズって生まれてくるんだってなると思いますよ。使い方も簡単だから、ほとんど取扱説明書は読んでいません。笑
モノフォニック・アナログ・シンセサイザー TORAIZ AS-1は、音楽制作やライブパフォーマンスに唯一無二のアナログサウンドと無限のインスピレーションを与えます。Dave Smith Instruments社の Prophet-6 のアナログ・ディスクリート回路をベースに共同開発されています。さらにタッチパッド式の KEYBOARD や SLIDER といった、音楽制作時のインスピレーションを刺激する直感的な演奏インターフェースを搭載しています。
さらに詳しくDave Smith Prophet-6で採用されているアナログディスクリートフィルター回路の搭載により、楽器のような豊かなサウンド表現を演出します。さらに、購入してすぐに音楽制作、演奏を始められる2GB分のLoopmasters社製サンプル音源や、ステップ単位での多彩な打ち込みができるステップシーケンサー、外部入力音を即座にサンプリングするLIVE SAMPLING機能により、素早く直感的にアイデアを形にし、自分だけのフレーズを次々に生み出すことが可能です。
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