DDJ-REV7 Interview Feat.DJ HASEBE Share

ジョグが回っているだけで、今までのDJコントローラーとは全く比べ物にならない別次元のもの。本当に大満足です。

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DJ HASEBE

DJ / サウンド・プロデューサー。1990年よりDJとしてのキャリアをスタート。1998年にSugar Soul & Zeebraを迎えた「今すぐ欲しい」収録のミニアルバム「adore」をリリースし、その名を世に広める。同時期に渋谷クラブHARLEMで行われていた伝説のパーティー「HONEY DIP」にてDJプレイを行い、毎回大盛況のイベントとなった。2000年にフルアルバム「Hey World」をリリースし、翌年にはヨーロッパ数カ国でも発売され話題に。それ以降は多くのアーティストのリミックやプロデュースを手がけている。近年ではマイケル・ジャクソンとジャクソン5音源のみで選曲されたリミックス作品や、ビーチライフ・スタイル・マガジン『HONEY』とのコラボミックスCD、2020年にはDJ活動30周年記念アルバムなどを発表。現在はABEMA TVでプロデュースとDJを務めるレギュラー番組や自身のYouTubeチャンネルで毎週ライブ配信を行い、コロナ禍での新しい音楽の楽しみ方を提案。各方面で話題になるなど精力的に活動中。

DJ HASEBE

YouTubeのライヴ配信プログラム『Welcome to my room』で使用されていますメインの機材を、これまで使用していたオールインワンのDJシステム、XDJ-XZ-NからDJコントローラーのDDJ-REV7へ変更されたということですが、まず、新たにDDJ-REV7を導入した経緯を教えてください。

まずDJコントローラーに関しては、以前からDDJ-1000を使っていて、タッチ感も素晴らしく、すごく使いやすかったので、野外であったり、出張でライブ配信する時にも何度かDDJ-1000を持って行ったりしていました。 XDJ-XZ-Nに関しては、主に自宅スタジオで使っていたんですが、オールインワンだから通常のDJコントローラーよりも機能も充実していて、デザイン的にもあのコックピット感は気に入っていました。そんな中で、今年(2022年)2月のローンチのタイミングでDDJ-REV7発売のニュースを見て、「ついに出たか!これは欲しい!」と思って、すぐに問い合わせたんですけど、案の定、人気のため在庫がしばらく入って来ないということで、約4ヶ月待ってようやく入手できました。

DDJ-REV7を選んだ最大のポイントはどこですか?

やっぱり(ジョグが)回っているのを触りたいなって。ジョグが回っているだけでターンテーブル感があるし、自分が昔から馴染んでいたターンテーブルとミキサーのセットみたいなバランス感も理想的で。サイズも結構コンパクトだし、これこそ求めていたコントローラーでした。

実機が届いた時のファーストインプレッションはいかがでしたか?

届いたのが6月頃なんですけど、一言「素晴らしい」ですね。ジョグが回っているだけで、今までのDJコントローラーとは全く比べ物にならない別次元のもの。本当に大満足です。

DJ HASEBE

実際の回るジョグの感触はいかがでしたか?

最初は自分にとっては軽いイメージがあって。気持ち少し重くてもいいかなっていうのはあったけど、慣れてきたら全然大丈夫でした。中に入っているスリップシートを増やしたり、種類を変えることによって重さが調整できるそうなので、調整しようと思えばできるんだけども、今のところは最初の状態まま使っていて、特に問題はないです。

スクラッチとかやってみていかがですか?

ターンテーブルにレコードを置いた時のタッチ感に結構近くて。スクラッチしているとめちゃめちゃ癖になるとういうか、すごく楽しい(笑)。さらにPCとか繋げなくても、最初からスクラッチ用の音源とかビートが入ってるんですよね。

DJ HASEBE

INSTANT SCRATCH機能ですね。

それです。その音源を使ってガシガシとスクラッチしたりしています。もう年取ってきたから、昔よりどんどん下手になってきてるんだけど(苦笑)、ちょっと「練習しようかな」っていう感じの時に、いちいちPCを立ち上げなくてもビートとスクラッチ音が入ってるから、すごく簡単で。だから、やたらと触りたくなるというか、「ちょっと触ろっかな」みたいな感じで、いつでもすぐに練習できます。

アナログレコードでいうとジョグは7インチのサイズですけど、スクラッチをする上でそこは問題ないですか?

全然ないですね。12インチでスクラッチする時よりも少しコンパクトに脇を締めてみたいな感じでやれば、すぐに慣れる。あと、根本的にはアナログレコードでスクラッチするのとは別物というか。そういう部分でコントローラーを受け入れている感じはあります。

ON JOG DISPLAYの表示は標準(波形)のままですか?

いろいろ変えたりとかしてみたけど、波形が一番ですね。なんかちょっとメカっぽい感じが好きなので、波形が一番しっくりくる。あとPC側で曲を選んでしまえば、曲の残り時間とかBPMとかの情報をこのディスプレイで見られるもの便利です。

DJ HASEBE

DDJ-REV7全体のデザインやレイアウトはいかがですか?

デザインに関しては、すごくシンプルにまとまっているなと思いました。今まで使っていたXDJ-XZ-NとかDDJ-1000よりも見た目はさらにシンプルな感じの印象を受けました。そのシンプルなレイアウトの中にSerato DJ Proの機能もちゃんと詰まっているので、アクセスもしやすいし、コントロールしやすいのは凄いなって思います。アナログのターンテーブルを縦置きにしたようなデザインっていうのも、ちょっとヒップホップに寄っている感じもあるし、ターンテーブルとミキサーのセットからの延長で違和感なく触ることができる。

ターンテーブルのテンポスライダーがこの位置にあるのはやはり使いやすいですか?

そうですね。今までのDJコントローラーは横にスライダーが付いていて、CDJも普通に横だけども、アナログのターンテーブルは縦置きの状態が慣れているから、この位置がしっくりくる。

DJ HASEBE

DJM-Sシリーズのデザインを踏襲しているミキサーの部分に関してはいかがですか?

これは、DJM-S7にイメージが一番近いですよね? 現場ではDJM-S7はあまり触ったことはなくて、DJM-S9を使うことが多いんだけども、同じDJM-Sシリーズという意味ではパッドとかは使い慣れているから違和感はない。このミキサーの形状って、昔からあるヒップホップの現場で使われていたミキサーの流れでもあるから、このミキサーの部分にもヒップポップ的なところを感じるっていうか。

DDJ-REV7全体にヒップホップを感じるわけですね?

だから、俺みたいなヒップホップなおじさんには馴染むなって(笑)。あと、めちゃめちゃ細かい話ですけど、個人的にはDDJ-REV7の厚みが結構そそるところがあって。この厚さがすごくちょうど良い。サイドのスパッとぶった切った感じのデザインとかも好きで。今まではちょっと斜めとかだったけど、このバツンってなっているのが男らしいなって。

XDJ-XZ-NからDDJ-REV7に変えて、プレイする上で感覚的に変わったところはありますか?

まず、ジョグが回ることで、やれなかったことがやれるようになったっていうのはありますね。ジョグを戻す感じの感覚であったり。もちろん、今までの回らないDJコントローラーでもやろうと思えばできたんだろうけど。やっぱりアナログのターンテーブルにコントロールバイナルっていうのも含めて、回っているほうでのプレイがキャリア的には長いから、そっちでやれる技のほうが多くて。DDJ-REV7を導入したことで、そういった技をDJコントローラーでも同じようにできるようになったっていうのは大きいですね。

機能的な部分で新しく使うようになったものはありますか?

Serato DJ Proの機能である”Pitch ‘n Time DJ ”ですね。今まではPC画面でやっていたものが、DDJ-REV7だとミキサー部分からすぐにピッチンタイムにアクセスして、パッと使える。パッドでキーを変えたり、逆に音程を変えずにテンポの上げ下げをしたり。ピッチンタイムってプラグインとして制作現場では昔から使われてはいたけども、DDJ-REV7で試してみたら音質的にも昔ほどノイズ感とかが気にならないし。アイディア次第でミックスやパフォーマンスの幅が広がると思うので、もっといろいろと試してみようかなと。

DJ HASEBE

『Welcome to my room』でDDJ-REV7を使うようになって、観ている側の反応とかはあったりしましたか?

結構ありました。観ているほうもヒップホップ寄りの人が多いから、DDJ-REV7が気になっていたようで、めちゃめちゃ羨ましがられる。ただ、ライブ配信していても、ジョグが回っているのが画面上ではほぼ分からない(笑)。シールを貼ったりすれば分かるんだろうけども、シールはちょっと嫌なので。例えばトッププレートにプリントで一本線を入れたり、何らかの形でマーキングとかを入れたりしてみてもいいかもしれない。そういった需要はあるんじゃないですかね?

DJ HASEBE

DDJ-REV7をどういう人にお薦めしたいですか?

キャリアの中で、アナログレコードでDJをしていた時間が長かった人みんなにお薦めしたいですね。もちろん、アナログレコードだけじゃなくて、ターンテーブルでコントロールバイナルを使ってSERATOでDJをしていた人もそうだし。あとはヒップホップの人で、DJコントローラーをすでに触って慣れてきたけども、なんかちょっと物足りなくなった感じの人が次にこれに行くのかな?とも思います。

ちなみにDDJ-REV7を自宅スタジオ以外では使ったことは?

まだないです。配信用にちゃんとカメラ位置に合わせてセッティングしてあるので、ここから移動するのが結構大変で(苦笑)。その代わりに持ち運び用にDDJ-REV1を導入することも検討してるんですけど、将来的にはDDJ-REV7で出張DJもやってみたいですね。DDJ-REV7は重量が10kgなので、車で運んで現場へ行くっていう感じだったら可能だとと思うので。けど、しばらくはライブ配信の顔として活躍してもらう予定です。

ところで今まで使っていたXDJ-XZ-Nは今どちらへ?

あれも良い機材でめちゃめちゃ愛着もあったけど、機材ってどんどん古くなっちゃうから、使わずにうちで寝かしておくのも勿体ないなと思って。これからの子供たち、若い世代へ託すのがいいだろうなって思って、知人の息子へプレゼントしました。彼は今、中学1年生なんだけど、キッズディスコのイベントでDJもやり始めていて。XDJ-XZ-Nでしっかり練習もしているみたいなんで、頑張って欲しいですね。

DDJ-REV7が使用されている配信番組「Welcome to my room」はこちら

Text: Kiwamu Omae

DDJ-REV7

XDJ_RX2
Serato DJ Pro対応DJコントローラー

音に直接触れているかのような感覚でDJプレイができる新規開発のON JOG DISPLAY付きモーター駆動ジョグを搭載

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